法律によってプロシュット・ディ・パルマ(パルマハム)はパルマ県の限られた地域でのみ生産されます。パルマの独特な環境が最高品質のパルマハムの生産を可能にするのです。
パルマハムの認定生産者は、エミリア街道から5km以上南に離れ、海抜900m以下であり、かつエンザ川(東端)及びスティロネ川(西端)に挟まれた地域に位置しなければなりません。
たとえ同じ地域で生産されても協会が定めた条件に満たないハムには正式な認定マークであるパルマの王冠は与えられず、パルマの名を名乗ることはできません。
Where it is made
生産地域
パルマハムの生産地域
Parma Ham Festival
パルマハム・フェスティバル
パルマハム・フェスティバルは、生ハムの王様を讃え、味わうイベントで、1997年に始まりました。パルマとランギラーノ特有の美しい自然や文化に囲まれ、音楽と美食を楽しむお祭りです。
Finestra Aperte (開かれた窓)と呼ばれる催しがイベントの目玉です。生産工場が門戸を開いて、豚モモ肉が、気候風土、伝統、情熱の絶妙な融合により、世界に名を馳せるイタリアの特産品であるパルマハムになるまでの秘密を公開するのです。
Between art and gastronomy
芸術と美食の関係
パルマ県にはいくつかの食品の博物館があります。ソラーニャのパルミジャーノ・レッジャーノ博物館、コレッキオのトマト博物館、フェリーノのサラミ博物館、そしてパルマハム博物館は、パルマハムの都であるランギラーノの、フォロ・ボアリオを改築した建物の中にあります。かつて牛の市場だった代表的な農村建築で、豚肉の熟成加工が非常に盛んな地域です。
館内には、パルマの食肉加工品の生産工程を再現した展示や、昔の豚肉処理方法から現代の生産方法までの変遷が見られるコーナーなどがあります。
また、以下の8つのテーマを、写真、古文書、機械、映像を通してご覧いただけます。
- 近隣地域と歴史
- パルマハムの生産に使用される豚の品種
- 塩が歴史的、政治的、食品加工に果たす役割
- 伝統的な豚のと畜方法
- 驚くべき食の宝庫
- パルマハムの加工
- 品質保証のためのパルマハム協会